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コラーゲンの効能コラーゲンは、私たち人間の身体を構成するタンパク質の3分の1を占めていて、皮膚や骨、関節の軟骨、骨と筋肉を繋ぐ腱、歯、歯ぐき、血管など、ありとあらゆるところに存在している。そんなコラーゲンの効能といえば、肌に潤いを与えてくれるというイメージが強いよね。
しかし、コラーゲンには、美肌効果の他にも沢山の効能があって、まず、骨の中のコラーゲンは、カルシウムやリンの繋ぎのような働きをしてくれるし骨を強く、しなやかに保つ効果があるんだ。また、水晶体や角膜などもコラーゲンによってハリを保っているで、コラーゲンを補給すれば、老眼予防にも繋がるんだよ。
更に、血管そのものの健康を維持をさせるのにコラーゲンは必要不可欠な成分なので、コラーゲンを補給することによって、心筋梗塞、脳梗塞などの予防にも繋がるよ。このようにコラーゲンには様々な効能があって、適度にコラーゲンを摂取することによって、それぞれの部位を常に若々しく保つことが出来るんだ。
すでに述べたように、コラーゲンは私達の身体を構成する重要なタンパク質だから、日常の食生活で常に補給する必要があるよね。だけど、いわゆる健康食品に利用されているコラーゲンに標榜されている様な効果が本当にあるのだろうか?そこで私はコラーゲンの機能性について調べてみたんだ。
腸管でのコラーゲンペプチドの吸収と体内におけるその動き
通常タンパク質はアミノ酸まで分解された後、腸管で吸収されると考えられている。ところがコラーゲンペプチドは、大きな分子量のまま吸収される
という報告があるんだ。Oesserらは、マウスに放射性同位元素で標識したコラーゲンペプチドを経口摂取させて、吸収されたコラーゲンペプチドを調べたところ、摂取されたペプチドの95%が12時間以内に吸収されること、また吸収されたペプチドの分子量は500-15,000(アミノ酸にすると5-150個)であることを報告しているんだよ。
さらに、ペプチドの体内分布を調べたところ、皮膚、肝臓、腎臓、脾臓、筋肉、軟骨など全身に分布していたけど、特に軟骨には分子量の大きなペプチドが蓄積していたということらしい。近年、比較的大きな分子量のペプチドが小腸から吸収されるという報告があるけど、このメカニズムとして、ある特定の信号となるペプチドを持つタンパク質は、大きな分子量のまま吸収されること、また分子量の大きなペプチドは、小腸の細胞の隙間から吸収される可能性などが考えられているようだよ。
コラーゲンの栄養価
コラーゲンのアミノ酸組成はグリシンが50%、プロリンとヒドロキシプロリンが21%、アラニンが11%であり、必須アミノ酸はごく僅かしか含まれていないことから、ゼラチンやコラーゲンぺプチドは栄養学的には価値のないものとして扱われてきたんだ。
美容効果
コラーゲンは皮膚に最も多く存在しているんだけど、紫外線、電離放射線、オゾンなどによって発生する活性酸素により質、量ともに変化するんだ。また加齢により繊維芽細胞による合成が低下してしまうため、分解される量が合成される量を上回り、その結果として、しわやしみが発生していわゆる皮膚の老化が起りはじめるんだね。
皮膚の老化は、角質層の劣化とともに真皮の細胞外基質であるコラーゲンやエラスチン量の低下とコラーゲン繊維束の分解によって起こるんだけど、コラーゲンは皮膚に塗布することによって、外部からの刺激を緩和したり、水分を保つことは可能。一方、コラーゲンを摂取することで、コラーゲンの原料となるアミノ酸やペプチドを補給することは出来まきる。でも、実際に皮膚の状態を改善する効果があるかについては、科学的に十分に証明されているわけではないみたい、、、。
関節疾患
変形性関節症(Osteoarthritis:OA)
変形性関節症は中高年者の関節疾患の中で最も発生頻度の高い疾患の一つで、特に膝関節や股関節に頻発することから、発症により日常生活の質が著しく低下してしまうすごく怖い症状が出るんだって。危険因子としては、加齢、肥満、性別、遺伝的素因、関節の繰り返し使用、外傷などがあげられ、我が国ではその患者数は300-400万人もいるらしいんだ。
変形性関節症では関節軟骨の変性と磨耗が原因で滑膜炎が発症し、関節には水腫が多く認められるみたい。治療にはステロイドなどの抗炎症薬の他に、ヒアルロン酸ナトリウムやコンドロイチン硫酸ナトリウムなどの軟骨基質の構成成分となる薬が使用され、一方ではいわゆる健康食品の中にもグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなど関節炎を改善する効果を標榜または暗示させる食品が市販されているんだ。
変形性関節症に伴う諸症状が、コラーゲンペプチドの摂取により改善されるという報告は多くはないけど、ドイツで行われた臨床試験では、52名の変形性関節症の患者に1日あたり10gのコラーゲンペプチドを二重盲験法によって2ヶ月間投与し、対照群と比較したところ、患者の半数に改善効果が認められたそうだよ!
この臨床試験では、胃の膨満感と異常な味覚以外には特に副作用は認められなかったということなんだけど…怖いね。でも、既に行なわれている多くの臨床試験では、コラーゲンの摂取による副作用は特に認められていないそうなんだ。一方、米国、英国及びドイツの患者を対象とした臨床試験では、6ヶ月間、1日10gのコラーゲンペプチドを摂取しても変形性関節症に伴う痛みに対しては改善効果が認められない事が明らかにされたみたいで、ただ、ドイツ人に限っては統計的に有意な差が認められたということらしい。…何が違うんだろ?
日本では、健食品として摂取したコラーゲンの関節炎に対する改善効果に関して、まだ十分な科学的データが得られていないのが現状といえるね。
慢性関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA )
慢性関節リウマチは、免疫系の異常により関節の滑膜細胞が増殖し、骨・軟骨破壊を伴った関節炎を起こす自己免疫疾患のことを言うんだ。病因としては、遺伝要因と環境要因があって、これらが複雑に絡んで炎症反応を誘導していると考えられているんだって。環境要因としてはウイルス、細菌、マイコプラズマなどの感染があげらるそうだよ。
また、軟骨の基質タンパク質およびII型コラーゲンやある種の糖ペプチドも関節炎を誘導することが知られているんだ。ところが、米国で行われた慢性関節リウマチ患者を対象とした臨床試験では、ニワトリ由来II型コラーゲンの経口投与が、慢性関節リウマチの症状を改善するという結果が出ているんだよ。これは、II型コラーゲンを経口投与することにより、炎症反応に関与しているヘルパーT細胞が免疫寛容(不応性)に陥るためであると考察されているからなんだ。
一方、その後の臨床試験ではII型コラーゲン投与は慢性関節リウマチに伴う諸症状を改善しないという結果も数多く報告されていて、これらの報告はあくまでもII型コラーゲンを薬として使用することを目的とした臨床試験の結果で、健康食品による効果ではないんだ。
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骨強度に対するゼラチンの作用
コラーゲンまたはコラーゲンペプチド摂取が骨密度や骨強度に及ぼす影響を検討した報告は多くはないんだけど、とある学者らは、閉経後骨粗鬆症モデル動物(OVX)を用いて、ゼラチンの骨強度に対する効果を観察してみたそうだよ。OVXラットにゼラチン添加食(カゼイン10%+ゼラチン5%)を60日間摂取させ、対照群(カゼイン15%)と比較したところ、明らかにに大腿骨の破断強度が増加したんだって。
そして、また違う学者さんは10%のカゼイン食のうち4%をゼラチンで置き換えた食餌により、正常マウスの大腿骨骨密度が増加することを報告しているんだ。
この報告から、低カルシウムで飼育した成熟雌性ラットを用いて、腰椎、大腿骨および脛骨骨密度に対するコラーゲンペプチド摂取の効果を検討している最中なんだって。
ヒト骨粗鬆症に対するコラゲンペプチドの作用
とある学者さんらは、骨粗鬆症患者に骨の破壊(骨吸収)を抑えるカルシトニンという薬と同時にコラーゲンペプチドを投与すると、カルシトニン単独に比べて骨吸収の指標である尿中ピリジノリン排泄が低下することを確認していて、ただ、ヒトの骨密度に対するコラーゲンペプチド摂取の効果に関してはほとんど科学的なデータがないため、今後さらに検討する動きがあるみたい。
長くなったけど、以上がコラーゲンについて紹介だよ。コラーゲンの摂取は、安全性については食経験からも大きな問題はないと考えられているけど、機能性については科学的に十分に証明されていない面が多いので、今後もさらに研究を進める必要があるみたいだね!
